長野善光寺のお参りと楽しみ方



善光寺の宿坊

 

 

善光寺のお参りで宿泊をする場合には、長野市内のホテルを利用するのも良いですが、善光寺界隈にある宿坊に宿泊することで、さらに善光寺を満喫することができると思います。宿坊の住職や善光寺公認案内人に善光寺の歴史を教わったり、善光寺の境内を案内してもらうこともできるので、より善光寺の魅力を堪能できることになるでしょう。また、精進料理などの宿坊料理を味わえるという楽しみもあります。

 

善光寺には天台宗の大勧進と浄土宗の大本願の2大寺があり、この2つの宗派によって善光寺は管理され運営されています。そして、大勧進には25院の宿坊があり、浄土宗には14坊の宿坊があるので、善光寺には合計39の宿坊があるのです。

 

宿坊とは、主に仏教寺院などで修行中の僧侶が寝泊りをする建物であり、そもそもは僧侶のみが宿泊する施設だったのですが、平安時代に寺社参詣というものが一般にも広まったことにより、貴族や武士、更には一般の参詣者も宿泊させるようになっていったのです。

 

そして、その運営者も僧侶から寺院周辺の半僧半俗の経営者へと移っていきました。さらに江戸時代になると、お伊勢参りや善光寺見物が一般大衆のものとなり、各地にある大寺社では宿坊が整備され、一般の参詣者や観光客を宿泊させるようになりました。そして、その地域と宿坊が結びついて、ひとつの観光事業を形成するようになっていったのです。